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古今東西、映画・テレビドラマ・特撮・アニメ・小説などの空想世界に存在する ありとあらゆる制服・装備をRZM1/6研、独自の解釈・考証も含めて1/6カスタムで 完全再現に挑みます。オリジナルとは多少異なりますので参考にはなりません! |
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20XX年人類は少子化による深刻な労働力不足という社会問題を抱えていた。医療の発達により人類の寿命は大幅に引き上げることに成功した。なぜならあらゆる伝染病、疾患、障害、末期悪性腫瘍などは次々と開発されてゆく新薬によってことごとく完治することになったためである。しかし、長寿ゆえの晩婚化という風潮や男性の精子量の減少、その他の要因による不妊原因がもととなり出生率が低下。その比率は老人6に対し小人0.68人という最悪の事態を打開すべく、遺伝子研究による人口倍増計画を国連決議で決定し各国政府が立法可し様々な施策が行われることになった。けれども全世界的にありとあらゆる手段を持ってしても少子化抑制に歯止めが懸からなかったのである。次の問題として老齢化による労働力の不足を確保することが急務になった。遺伝子研究の副産物ともいえる「IQ増進剤」を東西大学 堂本博士が開発、大脳皮質に直接注入することで大脳の活性率を上げることに成功する。人類に一番近い生命体「類猿人」に暫定的代用労働力として委ねることになる。動物実験を重ねることにより最終的に「類猿人」はヒトの13才程度の知能まで引き上げられた。「類猿人」は、まさに優秀な労働力として迎えられ手放しで人類は歓喜した。まさに人類によって問題は解決したのである。 「類猿人」による労働力は様々な産業へと浸透していき、人類と役割が入れ替わるのに時間がかからなかった。「IQ増進剤」の影響もあり「類猿人」は世代が変わるたびに身長や体力、頭脳はヒトと変わらないまでに成長していった。人類の代替え労働力としての比率が90%を超える頃、より労働効率性を高めるために管理コンピュータシステムUCOMを設置。人類は史上初めて全ての労働から解放される。まるで「類猿人」を奴隷のように扱き使う支配階級の頂点に立つ人類のその姿を「新時代におけるカースト制度」と揶揄する一部の科学者の危惧はあったが根本的な少子化対策の失敗から八方塞がりの現状を打破できなかった。 「類猿人」による労働力の置き換えというは、そのまま地球に住む霊長類としての頂点に立つ人類の支配の交代を意味していた。 |
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●あとがき 1976年に放映された本編の設定にある人類滅亡という原因が「少子化」という現代に当てはまるキーワードとして耳に残る…なんとも薄ら寒いというか間近にある現実として底知れぬ恐怖を想像してしまう。本当に人類はこの先の未来、生き残ることができるのであろうか?
ただ単に「おもしろい」ではすまされない物語の深みを感じてしまう。今にはない「円谷プロ」の作品作りのうまさが光る名作でした。 |